☆キラキラ☆


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いるはずのその部屋にもう彼はいない
いて当たり前だったから

亡くなったと聞いた時、すごく辛かったけど
今日空っぽになった彼の部屋を見て
悲しみが現実のものへと化した

Mさんはもういないんだ

もう話すことも
触れることもできないんだ

Mさん、今、何をしていますか?
Mさん、今、何を思っていますか?

エリは今、Mさんがいない寂しさで潰れてしまいそうです

今朝Mさんが突然急変して亡くなりました
でも苦しむ事もなく、いい顔してたよ
死因は動脈瘤の破裂やったみたい
スタッフからの突然の連絡

Mさんはエリの担当する患者さん
全身状態が悪い上、透析をしているため
骨折の手術を受けたがなかなかリハビリが進まず
ほとんど床上での生活を送っていた

あまり語らないM氏
でもエリにはいろいろ話をしてくれた

若かった頃の話、娘達の話
家族には言えないけど本当は家に帰りたいと思っていること
自己で座位を保持できない程筋力が低下しているにも関わらず
ベッド柵を外し、座位を取ろうとして転落した時
誰にも理由を言わなかったがリハビリが進まないことに焦りを感じて
自分でリハビリをしようと思いしてしまったことをそっとエリに教えてくれた
いつもエリの体調を気づかってくれた

エリはM氏が大好きだった
休みに入る時は私のM氏をよろしくですと他スタッフにお願いする程
M氏をまるで自分のおじぃちゃんのように感情移入していた

急変の可能性はあったため延命についてICされていたが
最近は状態的に落ち着いていた

エリはM氏に何ができるのだろ
この間のN氏の時もそうだったけど
最新医学では限界と言われる状態で
一体こんな小さい器のエリに何ができるのだと考えさせられる

エリにできること
最高の技術?最高の知識?
これらの点においてはまだ未熟かもしれない
でもM氏を思う気持ち、M氏の気持ちを理解したいと思う気持ち
それだけは誰にも負けない自信がある
いつも受持ち愛が人一倍強いエリは心のケアに努めた

でも神様は彼を連れて行ってしまった

どうして
どうしてエリの患者さんばっかり連れてくんだろ

あんなに一生懸命病気と闘っていたのに
どうしてそんなに簡単に連れていってしまうのだろ
一生懸命に頑張っていれば報われるなんてそんなのウソだよ

生命って何?
生きるって何だろ

死って何?
看護って何だろ

もう心の中がぐちゃぐちゃで苦しいよ

無力な自分が今すごく憎いです

認知症のある患者さん

骨折して入院していることが分からず
病院が時には家だったり、映画館だったり、、
看護師が時には親だったり、子供だったり、ペットだったり、、

一度、全盲の患者さんにペットの犬と思われ可愛がられたことが、、
エリ犬のために洗面器に牛乳を入れ、ホラお食べって、、

いつも患者さんに合わせてその役を演じるのだけれど
さすがに犬役は難しかった、、

そんなラブリーな患者さんが当病棟にはいっぱいいるのですが
今日はとんだラブリーハプニングが、、

えらいこの部屋ポリデント臭いなぁと思っていたら
テーブルの上にはポリデントの袋のみがっ!!
そして口をもごもご泡々させているではっ!!

「のどにつっかかった。コレおいしくない。おえっ」
いやいや、それは食べちゃいかんですよ

この間なんて真夜中に叫び声が聞こえてくるので訪床してみたら
「早くぅ~めしぃ~腹が減ったぁ~ぺっちゃんこになって死ぬぅ~」
ナースコールをかじって壊してしまう始末、、

ホントにすごい食いしん坊
まるで将来のエリを見ているようでした


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サクラが満開に咲き乱れる晩

突然、病院からの電話
Nさんの最期が近いとの連絡

休みで清ちゃんとディナーを楽しんでいたエリ
すぐに病院へと向かう

まさかこの日が来るなんて
感情が込み上げ涙でいっぱいになる

でも泣いちゃいけない
今Nさんは一生懸命頑張ってるんだから
そう自分を励まし病院へと急いだ

ダッシュで病棟まで駆け上り
ふとナースステーションを見ると
動いているはずのNさんのモニターがOFFになっている

まさか

 Nさん、遅くなってごめんね

部屋に駆け入ると家族がNさんを囲んで泣き崩れていた

 ありがとう、来てくれたのね。さっき息をひきとりました。
 ほら、じぃちゃん坂口さんが来てくれたよ。
 じぃちゃんのお気に入りの看護婦さんやで。

ウソ、そんなはずないよね

 Nさん、坂口だよ。分かる?Nさん、Nさん。
 今までよく頑張ったね。本当によく頑張ったね。
 頑張り過ぎなくらい頑張ったね。

Nさんの頬に触れると触れた肌はまだ温かく
いつものように返事をしてくれそうな感じだった
でもどんなに話しかけても
どんなに身体に触れても何一つ反応してくれなかった

 そんなのヤダよ
 Nさん、ごめんね
 結局エリはNさんに何もしてあげられなかったよ
 サクラ一緒に見に行こうねって約束したのに、ごめんね

家族の前であり、看護師として冷静にならなければいけなかったけど
感情のままNさんに抱きつき、泣き崩れてしまった


葬儀屋さんが来るまで
最後にできる精一杯の看護を行った
奥さんと一緒に心を込めて丁寧に身体を拭いた
お化粧もして身だしなみを整えて

この時奥さんや家族の人と
Nさんの思い出話を語った
時にはこんな事もあったねと笑いながら

その時
 他の看護婦さんの事はいっこも覚えないのに
 坂口さんの事だけは覚えててね
 いっつも坂口さんの事話してたのよ
 坂口さんはわしの何よりの特効薬やってね
 本当にようしてもらったね、ありがとうね
 私も坂口さんがいてくれたから本当に助かりました
 あなたが担当の看護婦さんで本当によかった

エリの手を強く握り涙を流して言って下さった

身体を拭いている途中
温かかったはずの身体がだんだん冷たくなっていった
この時に初めてNさんはもう亡くなってしまったんだ
信じたくない現実を思い知らされた瞬間だった

口や鼻などに綿を積めるのは耐え難いものだった
 ごめんね、こんなの積めて
 苦しいよね、ごめんね
そう言いながら一つ一つ積めていった

あれから一週間が経とうとしている
Nさんは今頃どうしてるのかな

家族のみんなと一緒に満開になったサクラを見てるのかな
いつまでたってもメソメソしているエリを天国から笑って見てるのかな

Nさん、あなたに会えて
あなたの看護師になれて
エリは本当に幸せ者です

ありがとう、Nさん


今はまだ辛くて毎日泣き崩れるエリだけど
いつか笑って話せる日が来るのかな

サクラが満開になるこの季節が来る度に
エリはあなたの事を思い出すでしょう

どんなに辛くても弱音一つはかず
一生懸命に病気と闘ってきたあなたの強さ
ユニークでおちゃめな温かさや優しさ
10人以上の家族に涙され看取られる程ステキなあなたの事を

あなたが生きてきたということ
エリに教えてくれた多くのこと
ずっと忘れません

昨日まで会話できたのに
目を開けてエリを見てくれたのに

今日はまるで別人
会話することができず
閉眼したままほとんど反応しない

絶対元気になる
そう信じていたけど
意識レベルが落ちたNさん
ただ苦痛表情のNさんを目の前にして

今まで本当によく頑張ったね
もうムリしなくていいんだよ
安楽にさせたい気持ちでいっぱいになった

深夜の帰り道、ふと見上げると
美しく咲き誇るサクラが目に入った

Nさんと奥さんとエリ、3人でした約束
サクラが咲いたら一緒に見に行こうね

医師の許可ももらったのに
雨のため見に行くことができず
そして今日

1日間に合わず
守ることができなかった約束
どうしても見せてあげたかったのに

サクラを見たとたん、涙が溢れた
今まで我慢していた何かがふっ切れた

辛くて悲しくて無力な自分が憎くて
いろんな気持ちが押し寄せてきて
サクラの木の前で泣き崩れた

美しく咲くサクラ
今のエリはまだサクラを見るのが辛いです

あと数分で3月もおしまい

さっきまで送別会をしてたんだけど
エリの部署からは7人もの先輩が抜ける事に
大好きな先輩に手紙を読んで共に号泣してしまいました

明日からはガラリと変わった新メンバー

大好きな頼れる先輩が抜けて心細いけど
いつまでもくよくよしてないで

これからはエリが先輩達みたく
後輩から頼られる先輩にならなくっちゃ

もうこれ以上どうしょうもないわ。
限界やな。しょうがないわ。

N氏に奇跡がって思っていたけど
ついに先生から限界の言葉
この上ない医療を提供しても
日に日に悪化していくN氏

家族へもう数日で危ないと告知
何も知らないN氏
いつか治るって信じ頑張っているN氏
告知されてもいつか治るって信じる妻

どんなに一生懸命看護しても日に日に悪くなっていく
N氏、家族に安心してもらいたくって
大丈夫よ、少しずつよくなってるからね
エリは満面の笑みでウソをつき続けている

でも先生に死の告知を受け
一番動揺しているのはエリなのかもしれない
受容して冷静な看護を提供しなければいけないのだろうけど
N氏が亡くなるなんて考えたくもない

辛くて悔しくて涙が溢れそうになる
でも涙を流してしまったら死を認める気がして
そんな自分が許せない

だから涙をこらえよう

桜が咲く青空の春日和
一緒に桜を見に行こうと約束をした
N氏と奥さんとエリの3人で
早く桜が咲くといいな

薬剤指示は先生にしか出せれないけど
エリにできる精一杯の心のケアをしていこう

最終人事異動が発表
師長さん、エリのチームの主任さん、頼れる大先輩2人
みんないなくなってしまう

特に主任さんはエリが新人だった頃から支えてくれた
エリの第二の母

困った時、辛い時、焦っている時
気が付けばいつも傍にいてくれて
エリが壁を乗り越えれるよう温かく見守ってくれた
エリの頑張りを認めてくれた
自信を付けさせてくれた

主任さんがいたら安心して働けた
主任さんはエリの将来の目標だった

前月に引き続きエリの尊敬する先輩が抜ける
4月からは尊敬できる先輩ゼロ

今日なんて
気が乗らないからっていきなり仕事を放棄して帰る先輩
タダでさえ重症患者が多くハードな業務なのに
おかげで病棟は大混乱

医療事故が出なかったからいいものの
こんなんじゃいつ事故が起きてもおかしくないよ

気分で仕事するなんて
人の命預かってるのにホント最低
やる気ないんだったら辞めて欲しい

はぁ、、
そんな人に囲まれてこの先やっていけるのかなぁ
こんなんで患者さんにいい看護を提供できるのかなぁ

4月からモチベーションゼロなエリです

3連休も明け、やっとN氏に会えました
連休入る前は3日もつかどうかって言われてたんだけど

奇跡が起きました

あんなに呼吸音が悪かったのに
あんなに全身浮腫が凄かったのに
驚くほどの回復力をみせてくれました

そして何よりも嬉しかったのは

エリがいない間
ご飯も薬も処置も話すことすら全部拒否してたのに
エリが来たとたん自ら起き上がって笑って話したり
大嫌いな薬を飲むって頑張ったりし始めたらしく

先輩に「やっぱりぐっさん(←エリ)じゃないとダメやね」
N氏の家人に「私や他の看護婦さんじゃ目すら開けてくれなかったんですよ。Sさん(←エリ)だとこんなに元気になって。Sさんがいてくれると安心して任せれます」って言われたこと

他の患者さんにも
「Sさんの声が聞こえないから寂しかったのよ。あなたの声が聞こえるといつも私達元気が出るの。看護師さんの一言で私達は励まされたり、逆に落込んだり嫌になることもあるけど。あなたの一言が一番元気が出るの。私達の部屋はみんなあなたの大ファンなのよ。いつも元気をくれてありがとう」って言われたこと

ナースコールが押せない重症患者さんが
夜中苦しい時「Sさん、Sさん、助けて」と叫びエリに助けを求めていたことを聞いたこと

患者さん達は看護師を必要としてるのではなく
エリという人間を必要としてくれてる
そう感じた時やりがいを感じます

偽りの無い心で人と触れ合う事ができる看護
そんな職に就けてエリは幸せ者です

N氏はエリが来るのを楽しみに待ってくれている

エリが来ると安心する
看護婦さんの中で一番や
そう言ってくれたN氏

呼吸するのがやっとで
しんどくて辛いはずなのに
エリが来たら笑顔で話してくれる

でもエリは明日から3連休に入る
そのことを伝えると

「そうか、声が聞けなくなるのか。やっぱり寂しいなぁ。
     ゆっくり楽しんでおいで。頑張って待ってるから。」

エリの手を握り、酸素マスク下で息苦しいのをこらえ
途切れ途切れに言ってくれたエリへのメッセージ

ホントはエリも一緒にいたいよ
勤務時間内では他の患者さんも担当しているので
N氏にずっと付添うことができない

なので勤務終わってから朝まで傍に付添った
安心して眠りに入れるように

神様お願いです
どうかエリが次に勤務するまで
N氏を連れていかないで下さい。。

また元気に冗談が言えるN氏にして下さい。。


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